「一致するネジ山フォルダ」で干渉を分ける

前回の続きです。

ネジ部分干渉認識を1つにまとめる

前回はファスナーフォルダーで
ネジ部分の干渉をまとめました。
ツールボックスから挿入したネジなどには有効でしたね。




でも、作成したフィーチャーにねじ山を作ったものには有効ではないので、
そういったものには『一致するネジ山フォルダ』を使用します。

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↑ ここに入っているものは、ネジ山としての干渉だけです。

前回のファスナーフォルダーよりいいところは
問題のない干渉だけが入っているということです。

同じネジ山の干渉でも問題のある干渉はこのフォルダーに入りません。




こんな風にまとまったら便利だと思いませんか?







でもこれ、しっかり作らないと
なかなかこのフォルダーに入ってくれません。

穴側の穴ウィザードと軸側のねじ山フィーチャーが
同じ規格、同じサイズになっていることが重要です。
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穴ウィザードのねじ山の仕様
(ツリーの穴ウィザードを展開して「穴のねじ山」を参照)
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↑ 穴側、JISのM10x1.0で作成しました。

↓ 軸側も同じくJISのM10x1.0で作成します。

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※軸側のねじフィーチャーでは、
 規格が「なし」を選択されていたり、
 深さがブラインドの指定になっていたりする場合は
 一致するねじ山としては認識されません




以上のように揃えて作成されたネジに関して
干渉計算すると、出てきます。

itti-02

itti-03

オプションから「一致するねじ山フォルダを作成」に
チェックを入れると、

itti-01

フォルダに入ります。




沢山干渉が出てしまうような場合など、
簡単に除外できるので機会がありましたらご活用ください。


 

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