2D?3D?穴ウィザードの使い分け
今日のご質問はこちら! ============== いつもメルマガ楽しみにしています。 幅広い方々が理解して、楽しく進めていけるように 色々工夫なさっていてとても勉強になります。 「アセンブリコマンド 穴シリーズ」についてですが、 一番おききしたいのは「3Dスケッチによる穴位置決めの利点」と 「どんな場合に使用していくのか」という事についてです。 フィーチャーコマンドの穴ウィザードについても 位置決めの際、どうしてはじめから3Dスケッチになってしまうのかがわかりません。 私は同じ平面にしか穴を打ったことがない為、予め面を選択し、 コマンドを起動することで、2Dスケッチのまま位置決めをしています。 でも、通常にコマンドを起動すると3Dになってしまうのは、 きっと3Dの方が使いやすい、または多くのニーズがあるのではないかと 考えてました。 やはり何か使い勝手がいいのでは?それを知らないだけでは??? と思っていますが、いかがでしょうか? ============== いつもお読みいただきありがとうございます。 穴をあけるコマンドはいくつかあり、 アセンブリ上では「穴シリーズ」といいますが、 今回は部品ドキュメント、フィーチャータブ内にある 穴ウィザードで解説をしていきますね。 (基本は同じです) 書いてもらっている通り、穴をあけるには2Dと3Dスケッチ、 両方の方法があります。 それぞれのメリットを確認します。 2D:編集しやすい。 スケッチ面が分かりやすい。 (以上のメリットはかなり重要なので、 2Dで出来るものは2Dを使うことをオススメします。) 3D:円筒面など曲面への穴あけが簡単。 フィーチャーが1つにまとまっているから変更が簡単。 (2Dで難しい時のみ使うという認識でもOK) やり方も見てみましょう。 まずは2Dでは? このように穴をあけたい面を選択してから に入ります。 出てきた左側のメニューから穴の仕様を決めたら、位置のタブに移ります。 モデルの上にカーソルを持っていくと、穴のプレビューが表示されます。 先ほど選択した面(右側)に穴があけられます。 でも、高さの違う左側にはうまくあけられません。 =============== 他の面にも同じ仕様で穴を開けたい場合などに便利なのが 3Dスケッチを使った方法です。 今度はどこも選択しないでコマンドに入ります。 位置タブに移ると3Dスケッチのボタンが ありますのでクリックします。モデルの穴を開けたい場所をクリック。 ちょっと極端ですが、どの面にも同じ仕様の穴を一度にあけられました。 それぞれの穴は「点」コマンドになっていますので、 スマート寸法で最後に寸法を入力します。(青→黒点に変わります) さらに、3Dスケッチが生かされるのは曲面です。 曲面に穴を開けたい場合、3Dは便利です。 これを2Dでやろうとしたら大変ですよね。 3Dならワンクリックです。 あとから位置を決めていくので、 まずは大まかな位置でクリックして配置してください。 さらにここに、拘束を付けます。 拘束を付けるポイントは最初に基準面などの 面か軸と「一致」させることです。 ただ、面とだけだとまだ不足なので寸法も入れます。 点とエッジを選択したくなりますが、 円筒など曲線の場合、円の中心からになりうまく寸法が取れません。 下図のように側面を選択し、点との寸法を入れてください。 これで完全定義された穴が完成しました。 (さらに「円形パターン」を使えば、この円筒上にいくつも穴ができます!) 次回、ここにボルトを入れるなどネジ編に続きます。 ...